暖かく無関心なホッとする人(P君)5670話

14:10創世記29-9~ ヤコブがまだ彼らと話しているとき、ラケルが父の羊の群れを連れて
やって来た。彼女は羊飼いであったからである。ヤコブが、自分の母の兄ラバンの娘ラケル
と、母の兄ラバンの羊の群れを見ると、すぐ近寄って行って、井戸の口の上の石を転がし、
母の兄ラバンの羊の群れに水を飲ませた。そうしてヤコブはラケルに口づけし、声をあげて
泣いた。ヤコブが、自分は彼女の父の親類であり、リベカの子であることをラケルに告げたので、彼女は走って行って、父にそのことを告げた。ラバンは妹の子ヤコブのことを聞くとすぐ、彼を迎えに走って行き、彼を抱いて、口づけした。そして彼を自分の家に連れて来た
。ヤコブはラバンに、事の次第をすべて話した。ラバンは彼に、「あなたは本当に私の骨肉
です。」と言った。こうしてヤコブは彼のところに一か月滞在した。 そのとき、ラバンは
ヤコブに言った。「あなたが私の親類だからといって、ただで私に仕えることもなかろう。
どういう報酬が欲しいか、言ってください。」ラバンには二人の娘があった。姉の名はレア
、妹の名はラケルであった。レアの目は弱々しかったが、ラケルは姿も顔だちも美しかった
。ヤコブはラケルを愛していた。それで、「私はあなたの下の娘ラケルのために七年間
あなたに仕えましょう。」と言った。するとラバンは、「娘を他人にやるよりは、あなたに
あげるほうが良い。私のところに留まっていなさい。」と言った。ヤコブはラケルのために
七年間仕えた。ヤコブは彼女を愛していたので、それもほんの数日のように思われた。


                                     つづく