暖かく無関心なホッとする人(P君)5110話

9:11(土)7:40 D君(同時多発テロ事件から20年がたった。あの事件の当日、ちょうど
朝食を食べながらTVのニュースを見ていると、ニューヨークのツインタワーに旅客機が
突撃している様子を見た。ニューヨークから大きな煙が上がるのを見て、「これは現実の
事なんだろうか?何かの映画の宣伝なんじゃないか?アメリカ人ならこういう派手な演出
が好きだからな?」でも残念ながらそれは現実の事だと知り、とうとう第三次世界大戦が
始まってしまったと思った。ーーーー今になって思えば、あれがいわゆる「正常性バイアス
」というものだろう。(あまりにもショックなことが起きると、それを現実のこととは受け止めない心理状態。)ーーーーそれからテロとの戦いが始まり、アメリカとアルカイダ、
タリバンの戦地がアフガニスタンで繰り広げられた。ーーーーだが、あれから20年がたち
アメリカ軍がアフガニスタンから撤退し始めた。これは何か不吉な予感がする。20年たったとしても、アルカイダの首謀者ビンラディンは殺害したが、タリバンはシロアリのように
見えるとことは大人しくなったとしても、地下に隠れているだけで駆除していない。
アメリカ軍が撤退するのをいいことに、地下に隠れていたタリバン(シロアリ)がまた地上
に上がって来る。ーーーーこれは本当の第三次世界大戦の始まりのような気がしてならない

                                     つづく