暖かく無関心なホッとする人(P君)5067話

16:30 D君(さっきTVを見ていたら、八王子で気温39℃を記録したそうだ。自分の住んでいるアパートも割と八王子に近いので、多分同じくらいだろう。ーーーー聞いただけで外に出たくない。ーーーーというわけでずっとエアコンの効いた室内にいるわけだが、退屈でどうしようもないし、休みだし暇なので、肩の凝らないどうでもいいことを書くことにした。
ーーーーそもそも自分がどうしてギターを弾くようになったかと言うと、あれは高一の時、街角のTVで見た白黒の「ビートルズのライブビデオ」がきっかけだった。高一というと遅いと思うかもしれないが、それまで聴いていたロックのギターテクニックは凄すぎ早すぎ、自分とは違う世界に住む人の楽器だと思い、自分で弾いてみたいとは少しも思わなかった。ーーーーが、その白黒映像のビートルズの楽器演奏はそんなに早くなかった。そのとき
「もしかしたら練習すれば、自分でもビートルズの曲はコピーできるかもしれない?と思ってビートルズのアルバムCDを次から次に買っていった。その中で特に気に入っていたのは「アビーロード」のアルバムの中にある「Here comes the sun」だった。これはジョージ・ハリスンの曲。どうしてもこの曲をコピーして弾きたくて、楽器屋に行ってHEDWAYの
アコギを買った。高校生にしてはかなり高い金額だったが、その店で少し弾いたら、すごくいい音が出た。
(ちなみに中学生の時、安物のアコギを買って弾いていたので少しはコードを知っていた。
)ーーーーそれでわかったことに、楽器は良い音がする少し値が張るようなものを買った方が、せっかく高いお金を出したのだからと言って、大事にするし毎日練習すると言うこと。
(これは「安物買いの銭失い」と結びつく。)ーーーーそれでそのギターで毎日何時間も
Here comes the sun」を練習した。前の安物とは比べられないほど、いい音が出たので長時間練習しても全然苦にならなかった。(あとでわかったが、HEDWAYのアコギは国産最高級の部類に入るギターだそうだ。だからいい音がでるし、値段も高いわけだ。)ーーーー
こうして念願かなってHere comes the sunをコピーすることができた。ーーーー始めのうちはビートルズというとジョンレノンとポールマッカートニーという二人の天才が有名で、
ジョージハリスンはその陰に隠れていまいち地味な存在だったが、ビートルズが解散して、
ソロ活動をはじめるとジョンやポールより、なんとなくジョージの方がビートルズぽかった
。ということはビートルズのサウンドを支えていたのは彼だったのかも知れない。(これが本当の「縁の下の力持ち」ということか。)
                                      つづく