暖かく無関心なホッとする人(P君)4613話

9:40 D君は教会の礼拝に出席する代わりに、小説を書くことにした。


    「正樹、初めて教会に行く(クロスロード)」111話


 正樹は今日でヨハネの福音書を読み終えてしまうので少し寂しい気がした。ここまで読んで感動した。それはイエスは死で終わらないで、その先を見通し、弟子たちとテべリヤ湖畔
で再会し、そこで弟子たちが釣ってきた魚を焼いて、食べるために炭火まで起こしておいたことを。ほとんどの人は死ねば終わりだ。と思っているがイエスはそうでなかった。死んだあと、よみがえりがあり、その先も生き続けることを。


 正樹は昨日に続いてヨハネによる福音書21-15から読み始めた。   彼らが食事を済ませたとき、イエスはシモン・ペテロに言われた。「ヨハネの子シモン。あなたは、この人たち以上に、私を愛しますか?」」ペテロはイエスに言った。「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです。」イエスは彼に言われた。「わたしの小羊を飼いなさい
。」イエスは再び彼に言われた。「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか?」
ペテロはイエスに言った。「はい。主よ。私があなたを愛することは、あなたがご存じです
。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を牧しなさい。」イエスは三度ペテロに言われた
。「ヨハネの子シモン、あなたはわたしを愛しますか?」ペテロはイエスが三度「あなたは
わたしを愛しますか?」と言われたので、心を痛めて(この時ペテロはかつて主が十字架に架けらえる直前に、主を裏切って三度知らないと言ってしまったのを思い出したと思う。)
イエスに言った。「主よ。あなたはいっさいのことをご存じです。あなたは、私があなたを愛することを知っておいでになります。」イエスは彼に言われた。「わたしの羊を飼いなさい。まことに、まことに、あなたに告げます。あなたは若かった時には、自分で帯を締めて
、自分の歩きたい所を歩きました。しかし年をとると、あなたは自分の手を伸ばし、ほかの
人があなたに帯をさせて、あなたの行きたくない所に連れて行きます。」これは、ペテロが
どのような死に方をして、神の栄光を現わすかを示して言われたことであった。こうお話しになってからペテロに言われた。「わたしに従いなさい。」ペテロは振り向いて、イエスが
愛された弟子があとについて来るのを見た。この弟子はあの晩餐のときイエスの右側にいて
、「主よ。あなたを裏切る者は誰ですか?」と言った者である。ペテロは彼を見て、イエスに言った。「主よ。この人はどうですか?」イエスはペテロに言われた。「わたしが来るまで彼が生きながらえるのをわたしが望むとしても、それがあなたと何のかかわりがありますか?あなたは、わたしに従いなさい。」そこで、その弟子は死なないという話が兄弟たちの
間に行き渡った。しかし、イエスはペテロに、その弟子が死なないと言われたのではなく、
「わたしの来るまで彼が生きながらえるのをわたしが望むとしても、それがあなたに何の
かかわりがありますか?」と言われたのである。これらのことについて証しした者、また
これらのことを書いた者はその弟子である。そして私たちは彼の証しが真実であることを
知っている。イエスが行なわれたことは、ほかにもたくさんあるが、もしそれらをいちいち
書き記すなら、世界も、書かれた書物を入れることができまい、と私は思う。
                                     つづく