暖かく無関心なホッとする人(P君)4553話

7:45 D君は朝食後何時ものようにパソコンを開いた。(突然、「赦し」と言う言葉の意味
を思い出した。以前読んだ本の中に聖書に出て来る「贖罪」の意味が詳しく書いてあった。その本によると、「贖罪」は英語ではatonementと言って、これは「単に被うことcoveringを意味します。つまり、イエスさまが十字架で流された血は、すべての罪を覆い隠す。と
言うこと。それで人が自分に対し罪を犯したとき、どう対処したらいいのか?が分かった。
ーーーーそのとき、相手が犯した罪を第三者に公表するのではなく、それを知っていながら、誰にもそのことを話さない。つまり覆い隠すということ。真実を話さないということは
、作り話、嘘をつくのかという事になる。でも考えた。もしイエスさまが父なる神様と人間の間に立って、罪を背負って隠して下さらなかったら、誰も救われる人間はいない。
だから自分がイエスさまにそうしてもらったのだから、自分の回りの人にもそうしなければならない、(マタイによる福音書18-21~)そう考えると本音と建て前というのは、あながち
間違っていないような気がする。本当の事を言うと誰でも反論できないので、グサッと心に
突き刺さり傷つく、その結果、言われた人が立ち直れないほどになってしまったら、その人の救いとは程遠い。神さまもそんなことを望んでいない。望んでいないんだから本当のことは自分の罪を神様に告白するときだけでいいと思う。
                                     つづく