暖かく無関心なホッとする人(P君)4548話

8:00 D君は朝食後何時ものようにパソコンを開いた。(今の日本を見ると、約8割の人は
東京オリンピック開催について否定的で、2割の人はどうしてもやりたいみたいだ。問題は
この2割の人たち。この人たちはまるで「通常バイアス」の人の様で、津波が起きているのに「まだ5か月も先のことだから大丈夫。」と思って、危険はまだまだ先だから、慌てることはない。として自分からなにも行動しない。「大丈夫だ。」と自分に言い聞かせている
だけのように思える。だが、コロナの津波はすでに世界中に起き死者も大変なことになっている。もし東京オリンピックが開催されたとしたら、感染の犠牲者は加速的に増えることは
あっても、減ることはない。開催したがっている人は「損切り」ができない人だと思う。
持ち株の単価がどんどん下がって赤字が増えているのに、「もう1年待てば、きっと株価は
回復して、また上がって来るだろう。」という何の根拠もないことを念じて、「せっかく
高いお金を出して買った株だか、大事に持っていよう。」としか思っていない。
賢い人は株が下がり始めたら、利益確定のため一度売りに出す。株ならこれは常識だが、
コロナと言う未曽の危機に関しては、そうなることを誰も予想していなかったといえばそう
かも知れないけど、それじゃ何も問題が解決しない。そこでかたまってのん気にしていないで欲しい。今だったらまだ高台に逃げる時間がある。確実にコロナの津波は近づいている。
自宅にはあれもこれも大事なものがあるかもしれないが、そんなものを取りに戻ってはいけない。命より大事なものがあるだろうか?「命あっての物種」という。命よりオリンピック
が大切だとしたら本末転倒だと思う。
                                     つづく