暖かく無関心なホットする人(P君) 214話

 D君はリーダーに近づいた。「リーダー待ちましたか?」「あっ、イザヤ、いいえ、
僕もさっき来たばかりです。」この会話を聞いた女の子たちは「イザヤ?」と話している。たぶん僕のことをハーフと間違えているんだろう。女の子たちは僕がリーダーと親しく話しているのを見て羨ましそうだった。
「リーダー、ガッキーとリカちゃんは、まだ来ていませんか?」「うん。そろそろ来てもいい頃だね。」そのとき遠くから「リーダー、ここです。」と言うガッキーの大きい声が
聞こえた。「なんだ。そこにいたのか。」とリーダーが言った。ガッキーはリカちゃんと一緒に手を振った。僕たちが彼女たちの所に行くと、女の子たちは道を開けた。まるで
芸能人同士が街で会う、TVの火曜サプライズみたいだな、とD君は思った。
                          
                                   つづく