暖かく無関心なホッとする人(P君)4290話

11:15    「正樹の一人クリスマス(クロスロード)」第98話


 イエスがまだ話しておられるうちに、見よ、12弟子の一人であるユダがやって来た。
剣や棒を手にした大勢の群衆と一緒であった。群衆はみな、祭司長、民の長老たちから
差し向けられたものであった。イエスを裏切る者は、彼らと合図を決めて、「私が口づけ
をするのが、その人だ。その人を捕まえるのだ。」と言っておいた。それで、彼はすぐに
イエスに近づき、「先生。お元気で。」と言って、口づけした。イエスは彼に、「友よ。
何のために来たのですか。」と言われた。そのとき、群衆が来て、イエスに手をかけて捕らえた。するとイエスと一緒にいた者の一人が、手を伸ばして、剣を抜き、大祭司のしもべに
撃ってかかり、その耳を切り落とした。そのとき、イエスは彼に言われた。「剣をもとに
納めなさい。剣を取る者はみな剣で滅びます。それとも、わたしが父にお願いして12軍団
よりも多くの御使いを、今わたしの配下に置いていただくことができないとでも思うの
ですか? だが、そのようなことをすれば、こうならなければならないと書いてある聖書が
、どうして実現されましょう。」そのとき、イエスは群衆に言われた。「まるで、強盗に
でも向かうように、剣や棒を持ってわたしを捕まえに来たのですか?わたしは毎日、宮で
座って教えていたのに、あなたがたは、わたしを捕らえなかったのです。しかし、すべて
こうなったのは、預言者たちの書が実現するためです。」そのとき、弟子たちはみなイエス
を見捨て、逃げてしまった。
                                     つづく