暖かく無関心なホッとする人(P君)4289話

9:35    「正樹の一人クリスマス」第97話


 正樹は続けてマタイによる福音書26-31から読み出した。   そのときイエスは弟子達に言われた。「あなたがたはみな、今夜わたしのゆえにつまずきます。「私が羊飼いを打つ
。すると、羊の群れは散るり散りになる。」と書いてあるからです。しかし私は蘇ってから
、あなたがたより先に、ガリラヤに行きます。」するとペテロがイエスに答えて言った。
「たとい、ご一緒に死ななければならないとしても、私は、あなたを知らないなどとは決して申しません。」弟子たちはみなそう言った。
 それからイエスは弟子たちと一緒にゲッセマネという所に来て、彼らに言われた。「私が
あそこに行って祈っている間、ここに座っていなさい。」それから、ぺテロとゼベダイの子
二人を一緒に連れて行かれたが、イエスは悲しみ悶え始められた。そのときイエスは彼らに
言われた。「わたしは悲しみのあまり死ぬほどです。ここを離れないで、わたしと一緒に目
を覚ましていなさい。」それから、イエスは少し進んで行って、ひれ伏して祈って言われた
。「わが父よ。できるならば、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの願うようではなく、あなたのみこころのように、なさってください。」それからイエスは
弟子たちのところに戻って来て、彼らの眠っているのを見つけ、ペテロに言われた。
「あなたがたは、そんなに、一時間でも、わたしと一緒に目を覚ましていることができなかったのか?誘惑に陥らないように、目を覚まして、祈っていなさい。心は燃えていても、
肉体は弱いのです。」イエスは二度目に離れて行き、祈って言われた。「わが父よ。どうしても飲まずには済まされぬ杯でしたら、どうぞ御心のとおりになさってください。」イエス
が戻って来て、ご覧になると、彼らはまたも眠っていた。目を開けていることができなかったのである。イエスは、またも彼らを置いて行かれ、もう一度同じことを繰り返して、
三度芽の祈りをされた。それからイエスは弟子たちのところに来て言われた。「まだ眠って
休んでいるのですか。見なさい。時が来ました。人の子は罪人たちの手に渡されるのです。
立ちなさい。さあ、行くのです。見なさい。わたしを裏切る者が近づきました。」


                                     つづく