暖かく無関心なホッとする人(P君)4278話

17:05    「正樹の一人クリスマス」第89話


 正樹は続けてマタイによる福音書24-43から読み出した。 「しかし、このことは知って
おきなさい。家の主人(天の御国の主人、つまり父なる神様)は、泥棒が夜の何時に来ると
知っていたなら、目を見張っていたでしょうし、また、おめおめと自分の家に押し入られは
しなかったでしょう。だから、あなたがたも用心していなさい。なぜなら、人の子は、
思いがけない時に来るのですから。(父なる神様は何時イエス様が帰って来てもいいよう
毎日、準備をしている本当の信者だけを天の御国に入れるため、わざとその時を教えない。
これは抜き打ちテストのよう。テストの前日に一夜漬けするような生徒は本当の実力がない
。でも本当に実力のある生徒は、いつテストがあっても動じない。)
主人から、その家のしもべたちを任されて、食事時には彼らに食事をきちんと与えるような
忠実な思慮深いしもべとは、いったい誰でしょう?主人が帰って来たときに、そのようにしているのを見られるしもべは幸いです。まことに、あなたがたに告げます。その主人は彼に
自分の全財産を任せるようになります。ところが、それが悪いしもべで、「主人はまだまだ
帰るまい。」と心の中で思い、その仲間を打ち叩き、酒飲みたちと飲んだり食べたりし始め
ていると、そのしもべの主人は、思いがけない日の思わぬ時間に帰って来ます。そして、
彼をきびしく罰して、その報いを偽善者たちと同じにするに違いありません。しもべはそこで泣いて歯ぎしりするのです。
                                     つづく