暖かく無関心なホッとする人(P君)3742話

9/12(土)16:00 D君はお茶休みの後、一つの事を思い出した。それは昔見たTVアニメ
「イニシャルD」の主人公「藤原拓海」の事だ。あのアニメを見ていた人なら知っていると思うが、彼の愛車はトヨタAE86型のスプリンタートレノだ。(カローラレビンの姉妹車、
この後レビントレノはFFになってしまうから最後のFR。)車のドア部分に「藤原豆腐店」
と書いてあったので、豆腐の配達用に使っていたのだろう。高校を出た拓海少年は家業の
豆腐を毎朝、山向こうの町に峠を越えて配達していた。それも毎日。拓海は何百回と同じ
コースを走っているうちに、このタイミングでブレーキを踏めばいい。ここからはしばらく
直線だから加速できる。と、どうしたらもっと早く配達できるか?考えていた。そのうち
ドリフトと言う技を知って、それを試してみたところ、コーナーでブレーキとアクセルを
同時に踏むと、ハイスピードでコーナーをクリアできることを知る。(これは車の少ない
群馬の山奥だからできたこと。市街地だったら危険すぎて絶対できない。その点、拓海は
恵まれていた。)こうして拓海は自然にドリフトマスターになっていった。拓海の体が
自然に車を自由自在にドリフトしていった。これは(ドリフト)は頭(理屈)で出来るもの
ではなくて、体が自然に反応して出来るもの。(これはスキーによく似ている。スキーは
数多く滑れば自然に上手くなる。頭でっかちで理屈では滑れない。)
 これはコロナ問題でドリフト(アクセルを踏む=経済活動とブレーキを踏む=感染防止
)させることが重要だが、これは理屈でなく、数をこなしていくしかない。ただ感染を恐れてアクセルを踏むことを恐れるなら、タイム(収入)を大きく落とすだろう。
                                     つづく