暖かく無関心なホットする人(P君) 152話

 12時40分、彼らの頼んだメニューが運ばれてきた。彼らは無言で各自、下を向いて
祈った。食べながらリーダーが「すっかりD君は、青年会や教会に溶け込み、今や僕たち
RGRDに欠かせない存在になりましたね。」「途中でD太郎がいなくなっちゃたら、泣いちゃうよ。」とガッキーが言った。D君は「そんなことはないから安心して。」って言った。リカちゃんは、それを聞いてホットした表情をしていた。
 彼らは昼食をした。「せっかくRGRDというグループが出来たんだから、僕たち4人
で何か出来ないだろうか?」とリーダーが言い出した。「えっ、例えば。」とD君が言った。「例えば、ゴスペルのバンドとか。」「いいね。やろやろ。」とガッキーが言った。
「誰か、楽器の経験者は?」リーダーが言った。「はい、中学生の頃からギターを弾いていました。下手でしたが大学生の頃、大学の友達とバンドを組んでいました。」とD君は
言った。「それはすごい。心強い人がいましたね。他に楽器経験者はいますか?」と
リーダーが聞くと「前からドラムに興味がありました。でも経験はありません。」と
ガッキーが言った。「ガッキーと同じでベースに興味があるけど、引いたことはないよ。
」「リカちゃんは何かない?」とリーダーが言った。「私はピアノしか弾けないから、
バンドには向いていないかも。」「そんなことないよ。ピアノを弾ける人は、歌もうまいからボーカルに向いているよ。」とリーダーが言った。「D太郎がギター、リーダーが
ベース、私がドラム、里香がボーカルで決定。」とガッキーが言った。


                                   つづく