暖かく無関心なホットする人(P君) 148話

 9時、外は雪が20cmは積もっていた。D君は冬に逆戻りしたような服装でインプレッサに乗り込んだ。彼は雪道が好きだった。なぜなら雪道は交通量が少なく、この車だったら安心して走れるからだ。
 9時20分、三丁目のセブンイレブンに着いた。店内に入るとガッキーとリカちゃんが
いなかった。「おかしいな?どこにいるんだろう。まだ来ていないのかな。」と思い時間
が有ったので、乾電池を買ってレジに行った。するとレジのカウンターの下に隠れていた
ガッキーとリカちゃんが出て来た。「いらしゃいませ、ポイントカードお持ちですか?」
と店員のようなことを聞いて来た。D君はビックリ。その顔が面白かったのか、二人は
吹き出し、「びっくりした。店長は知り合いだから、許してもらってサプライズしたの
、あー面白かった。D太郎だから特別だよ。」とガッキーが言うと、リカちゃんは軽く
ウィンクした。この突然のウィンクの方が彼には驚きだった。


                                 つづく