暖かく無関心なホットする人(P君) 144話

 二人は100円ショップを出て、近所のイタリアンレストランに行った。
夕方5時10分、彼らは窓際の席に座って外を見ると、粉雪が舞い始めた。「明日の朝も
雪が積もっているよ、もう2月だから1月みたいに大雪にはならないと思うけど。」
「すごーい。まるで天気予報士みたい。」「それは大げさだよ。僕は、ただ天気予報を
見ているだけだよ。」「コーチは普段どんなTV番組を見るんですか?」そのとき店員が注文を取りに来た。「リカちゃんは何にする?」「わたしはボンゴレと野菜サラダと紅茶
」「それとカルボナーラとブラックコーヒー、ホットで。」「ごめん話の途中だったね。
TV番組はいろいろ見るね。必ず見るようにしているのは朝7時のNHKニュース、新聞取ってないから、あと日テレのZIPも好きだね。それとヒルナンデス、昔はよく歌番組を見ていたけど、最近は歌番組が減ってしまったからね。昔はHey,Hey,Heyとか、うたばん、
とか見てたね。今はミュージックステーションをよく見るね。リカちゃんは?」「私はも
ZIPは好きで毎朝、見てます。ミュージックステーションもよく見てます。コーチは音楽
に詳しいんですね。」「うん、ちょっとね。大学の時、友達とバンドを組んでいたんだ。
」「そうだったんですか。で何を担当してたんですか。」「ギター」「えー、いいな。」
「どんなバンドのコピーをしてたんですか?」その時、頼んだメニューが来た。「そうだな。GRAYとB'zは、よくやったな。」「へー、すごい。」「ごめんね、つい話に夢中になっちゃって、冷めないうちに食べよ。」二人は下を向いて各自無言で祈った。
 「じゃ、食べよっか。」。。。。「そういえば、イノッチとか草彅剛とかガッキーとか
波留とか櫻井翔とか、コーチって芸能人に結構詳しいんですね。」「まあ、一人暮らし
だと、好きなTV番組を自由に見れるからね。」。。。「いいなあ。私なんか何時も妹と
チャンネル争い。」。。。。
 「そういえば8時までに家に帰らなければ、いけないんだよね。今6時30分だから、
もうちょっといいよね。ここを7時20分に出ようね。まだ時間が、たっぷりあるから、
急いで食べなくてもいいよ。」。。。。
 「それとさっきのケーキ屋のことだけど、他のケーキも食べ比べて見たいんだ。また
来週の2時30分、100円ショップ待ち合わせでいいかな?」「ええ、いいですよ。」


                                     つづく