暖かく無関心なホッとする人(P君)3433話


 15:30 サーティーは借りているマンションを出て、、、、、、、エレベーターに乗り
35階から1Fに降りた。-------------------ビルを出て、30m位
歩き、、、、、、、、、、、、、行きつけの喫茶店に入った。(不思議だ。相沢さんが
店に入ったのは2か月ぐらい前だ。でもその時は何のイメージも無かった。ただ新人が
入ったとしか思っていなかった。でも昨日お互いの気持ちをメールで確認したら相思相愛
だとわかったのに緊張するってどういうことだ?)


店員(相沢) 「いらっしゃいませ。あっ柳沢さんお待ちしてました。」(少し照れる)


サーティー 「遅くなりました。」(気のせいか昨日より綺麗な気がする。女性は恋を
       するときれいになるって本当だな。)彼はカウンター席を選んだ。
      (ここに座れば相沢さんとゆっくり話せる。それにちょっと遅く来たのには
       わけがある。それはお茶時間だとお客が多いからだ。彼の予想道理で客は
       他にいなかった。店はマスターの50代の女性と相沢さんともう一人の40
                         代の女性の3人。店は20畳位のこじんまりとした店だった。彼はあまり
       メジャーな店よりそんな静かな店に愛着を持っていた。そばのマンション
       に引っ越して来てから3年位ずっとこの店に通ってる。)


相沢 「ご注文はお決まりですか?」


サーティー 「はい、ブレンドコーヒー御願いします。」


サーティーがスマホを見ていると、しばらくしてコーヒーが出てきた。☕~
(店の中はサーティーと相沢の二人っきりだった。マスターともう一人の女性は奥の部屋にいた。お客が少ないのでお店は相沢にまかせっきり。でもこの方が都合がいい。)


彼はコーヒーを飲みながら思った。(はじめっから相沢さんと1対1のデートなんて。
でも何を言えばいいんだ。まあ成り行きに任せよう。もうある意味恋人同志なんだ。


サーティー 「昨日、本にサインするって約束したけど今日、本はある?一応サインペン
       を持ってきたよ。でもサインする機会があまりないから下手だよ。」


相沢 「はい、もちろんです。これなんですけど。」


彼女が差し出した本の表紙に彼はゆっくりサインした。


                                    つづく