暖かく無関心なホットする人(P君) 113話

 午後12時45分、ゲレンデに出て行った。リフトに乗り降りできるようになるまでに
リカちゃんは上達した。今まではすぐ転んでしまうのでリフトに乗れなかったからだ。
D君とリカちゃんは一緒にリフトに乗ることにした。「大丈夫だよ。リカちゃん、全然
大丈夫。平気平気。」「コーチが一緒なら、大丈夫だよね。」と言って思い切って乗った
。二人乗りリフトでリカちゃんは「すごーい。鳥になったみたい。たのしいー。」と
ご機嫌だった。リフトの頂上から二人は、ゆっくり滑って来た。リカちゃんは一度も
転ばなかった。「コーチのおかげで滑れるようになりました。」「リカちゃんは今まで
滑らなかっただけだよ。」二人は時間まで滑った。
 15時になったので滑るのをやめ、二人はレンタルスキースノボー店に行きリカちゃんの板を返した。それからロッカーに行きバッグを出しバス停に向かった。あとから皆が
来たので15時25分のバスに乗り、軽井沢発15時55分あさま622号、東京着17時12分
の北陸新幹線に乗った。
                                 つづく