暖かく無関心なホットする人(P君) 111話

 10時30分、彼らは山小屋風カフェを後にした。D君は次回のデートを取りつけ、前よりも自信が沸いて来た。リカちゃんのスノボーの板を先に手に取り、「さあ、もう少し
滑りますか。」と言って、リカちゃんがボードに乗るのを手伝い、自分のボードに乗った。お茶をする前より、二人のリズムがあって来たのか、リカちゃんは上達した。
 11時50分、「そろそろ時間だから、いったん止めて食堂に行こう。」とD君は言った。
彼らは食堂に入った。入口にスキースノボーの板を置くところがあった。そこにボード
を置いていると、桜井さん達スキー組が入って来て、そのあとすぐスノボー組の二組が
来た。リーダーが「みんな揃ったので、お昼にしよう。」それで6人掛けのテーブルに
スキー組の3人とイノッチ、剛君の5人のグループとガッキー、リカちゃん、その妹、D君
の4人のグループに分かれた。D君はリカちゃんと二人だけの秘密を持っている事が嬉しかった。2グループは、それぞれ好きなメニューを選んだ。


                                 つづく