暖かく無関心なホッとする人(P君)3012話

 8/28(水)朝6:00 D君は起きた。昨晩のリーダーから来たメールは実にタイムリー
だった。もう少し遅かったら岸田の事で、取り返しのつかない大失敗をするところだった
。岸田とランナーの事を知っているのは僕だけだ。岸田の個人情報を書いてあるメモを
早くブラックBOXに入れないといけない。ある意味この書類はブラックBOXに捨てなければならない。他人の個人情報を知るとろくなことが無い。リーナに岸田の事を知らせる前にこの大事なことに気づかさせて下さったことをD君は神様に感謝した。
 そのことをホッとしながら、サイドテーブルに置いてあるスマホを手に取り、
メールを確認したが誰からも来ていなかった。
                                    つづく