暖かく無関心なホットする人(P君) 84話

 D君は会社から真っ直ぐ帰って来た。部屋に入るとエアコンを20度に設定しONにした。それから昨晩つくったカレーを暖めて食べた。ご飯も昨日炊いた、ちょっとかたい
ご飯がベストマッチだ。この組み合わせが最高に美味いことを長年の経験から知っている。TVを見ながら、カレーとミカンを食べた。「今晩からの預言書は短いので何をするにしても、ゆっくりしよう。」と彼は思った。
 7時になったのでいつものように、聖書のホセア書を開いた。ホセア書はイザヤ書と
同じ時代ごろ書かれたのだが、イザヤ書と違った角度から書かれているので解りやすい。
イザヤ書は難解でいくら読んでも分からなかった。でもホセア書は主を捨てて偶像礼拝の罪に走ったイスラエルのことを直接的に書いてあるので解りやすい。例えば、イザヤ書と
ホセア書は同じ海抜の山(同時代の書)だが、イザヤ書は人を寄せ付けない険しい山だが
ホセア書は、なだらかで誰でも登れる山のようなものだ。
 彼はペースを落としてホセア書を読んでから、シャワーを浴びて寝た。


                                  つづく