暖かく無関心なホッとする人(P君)2837話

 午後2時25分、
Bさん 「それで思ったんです私の趣味は将棋なんですけど、今注目している駒手がいま
    す。それは藤井君です。彼の凄いところは対戦中、対戦相手の後ろ側に立って、
    対戦相手が自分に対して次にどんな手を打つかを読んで、その手に備えて自分が
    「そうはさせないぞ。」と言わんばかりに相手を困らせる手を打つことです。
    つまり相手の考えを読むことです。これは将棋以外のどんな場面でも通用する事
    です。どうしてこんな話をするかというと、仏教の住職は自分の味方ではなく、
    対戦相手です。なんでかと言うと彼らは職業として、それをしているにすぎなく
    、本当の事つまり仏教はすべてフィクション、作り話だったなんて口が裂けても
    言えない。もしそんなことを言ったら即座に檀家は離れ去ってしまう。そこで
    大事な事は住職の後ろ側に立ち彼らの考えを読むことだ。彼等の一番恐れている
    ことは檀家が仏教の成り立ちがすべて作り話だということがばれることだ。
    悲しみにくれている檀家の家族に死者が天国に行けるよう、念仏を唱えいかにも
    そうなるようにする。そうするとその家族はありがたがって、住職はこの家族は
    檀家のままだ。とホッとして胸をなで下ろす。とまあこんな感じだ。でも賢い人
    はその考えを読み取る。次の一手は賢い人なら、持ち駒があることに気づくはず
    だ。その持駒は「信教の自由」という法律だ。もしその持ち駒を持ち出すと住職
    は簡単に「どうぞ仏教から好きな宗教に変えても結構です。」と言うしかない。
    もしその檀家を仏教徒のままにしておくなら、それは法律違反で逮捕ということ
    になる。そうした例を聞かないということは、もしそうしたい檀家がいたら、
    すんなりとそうしていたと言うことになる。彼らもバカじゃないから逮捕される
    ぐらいだったら、一家族ぐらい檀家を失ってもかまわない、と思っているのだろ
    う。とまあそんなことを賢い人なら住職の考えを見抜く。これができれば仏教徒
    からクリスチャンになるのは簡単なんだけど、それを難しく考えているのは住職
    の立場に立って物を考える訓練ができていないせいだと思う。
                                     つづく