暖かく無関心なホッとする人(P君)2804話

 午後6時、浩二(キムタク)はアパートの階段を降り、、、、近くにある、薄汚い
ラーメン屋に歩いて店に入って行った。、、、、、、、、、、でも味はぴか一だった。(昔よくD先輩に言われたとおりだ。薄汚い古い食べ物屋には腕のいい料理人がオーナーで料理を作っている。彼らには誇りがある。だから美味しいものが食べられる。店舗が薄汚いのは、そんなところをきれいに掃除する時間があれば、今よりもっと美味しいものを作る研究をしているからなんだ。どんなに店がきれいでも料理の味とは関係ない。
その証拠にそういう店には常連客が付いていて、いつでも超満員だ。)節約家の浩二も
日曜日の夕飯だけはこの店で外食していた。あとの曜日は昼はコンビニ弁当、夜は自炊、朝は食パン1枚とコーヒーとバナナとチーズと決めていた。彼には目標があった。それは
結婚するまでに1500万円貯金することだ。生活を切り詰めているせいか、もう1000万円近く貯まった。車を持っていないのが大きいだろう。車の維持費ってバカにならない。前に計算したことがある。ここ中野区の月極駐車場の平均価格は26000円、車検は2年に1度、給油は月2回満タン、それで計算してみると、年間、軽自動車の場合約400.000円、1.5Lコンパクトカーの場合約460.000円、2.5Lのミニバンの場合約530.000円もかかる。すごい大金だ。みんな少しづつ払っているから気が付かないけど、もし10年間軽自動車に乗ったら約400万円、1.5Lなら約460万円、2.5Lなら約530万円もかかる。でも車を持たなかったらその大金を貯金できる。大学を卒業してからまだ5年ぐらいしか経っていないけど、車を持っていなかったからもう1000万も貯まったんだろう。それに山梨の田舎と違って、東京では車は必要ないしね。そんなことを考えながら好きなタンタン麺と餃子を食べていた。
                                    つづく