暖かく無関心なホッとする人(P君)2689話

 午後4時40分、B氏は気を取り直して、コーヒーのおかわりを作り飲み始めた。☕~
それから神田で買ってきたもう一冊の本を開き始めた。その本はアメリカのグランド・
キャニオンの本だった。彼がなぜその本を買ってきたかと言うと、それは進化論と関係
があった。前から「どうしてあんなものが出来たのか興味があったが、それよりその地層
に興味があった。もし科学の本のとおりなら地層の下部には下等動物、上部には哺乳類の
ような高等動物があるはずだ。」B氏が本を読み進めていくと不思議なことに必ずしも
そうでなく、地層の下部からも高等動物の化石が発見され、上部からも下等動物の化石が
発見されている。これはいったいどういうことか。B氏は本を書くせいか、その時の映像
を思い浮かべるくせがあった。、、、、、、、、しばらくそのとき起こった映像を思い浮かべていた。、、、、、、、、「そうか、もしかしたらこれは創世記のノアの大洪水の時
できたのかも知れない。大洪水の濁流にのまれた高等動物も下等動物も、大洪水の中で
死に絶え、土砂と共に葬られ、大洪水の水が引いた後、土砂の中に無秩序に動物らの死体がおかれ、それらが化石になったなら全てのつじつまがあう。」
                                    つづく