暖かく無関心なホットする人(P君) 52話

 食べ終わっても三人はイタリアントマトに、しばらくいた。雪は、もうほとんど降っていなかった。D君は「この後どうしますか?」と二人に聞くと、ガッキーは「毎週日曜の午後はイオンの中の洋服屋を里香と一緒にブラブラしてます。」と言った。D君は、以前から日曜日には、よくイオンに来ていた。ということは、その時すれ違っていたかも知れないな。今こうしていることは不思議だな。と彼は思った。
 「じゃあ、この間みたいに3時にスターバックスの前で待ち合わせってことで。」と言うと、二人は「OK。」と言って歩いて行った。D君が腕時計を見ると2時頃だったので、彼はスキースノボー用品の売っている店に行った。
 2時55分、D君はスターバックスの前にいた。そこに大きな紙袋を持った彼女たちが、到着した。「OOさん、前から欲しかったコートが20%OFFだったので、思い切って買っちゃいました。」と二人とも満足気だった。三人はスターバックスに入った。
 「よかったですね。20%もOFFなんて、今スキースノボーの店にいたんですけど、今がシーズン真っ盛りということで、店内は凄く混んでいましたよ。割引なんてどこにもなかったですよ。ウィンターコートも今、買って着ないと着る機会がないですよ。」と、
まるで店員みたいなことを言った。D君は続けて言った。「OOさんじゃ堅苦しいので、
D太郎でいいですよ。桜井さんと違ってそんなにイケメンでないので、それに今ピコ太郎
が流行っているので。」と言うと二人はゲラゲラ笑った。


                                    つづく