暖かく無関心なホッとする人(P君)2523話
午後4時、二人はイオンの駐車場に止めてあるイノッチの黒いフィットに乗り込んだ。
イノッチ 「シートベルト閉めましたか?」
サッシー 「ためため、シートベルトしめた?」
イノッチ 「だめだなあ。癖なんでつい。シートベルトしめた?」
サッシー 「しめた、しめた。ほらねこのほうが気が楽でしょ。長年の経験から気が楽な
付き合いじゃないと長続きしないんだってことがわかったの。」
イノッチ 「サッシーは恋愛経験豊富だね。」
サッシー 「まあね。20代の頃はそれなりに付き合った人もいたけど、もっといい人が
現れるんじゃないかと思いそれとなく別れちゃった。でも30歳を過ぎると
付き合ってくれる人が現れなくて、焦って結婚紹介所に登録したけど
この人って言う人が現れなくてね。これが婚活疲れっていうやつかな。
今思えば20代の頃、私からふった人って、なんてもったいないことをした
んだって思うの。」
イノッチ 「まあ走りながら話を聞くよ。」イノッチはエンジンをかけ車は走り出した。
つづく
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