暖かく無関心なホッとする人(P君)2521話

 午後3時30分、青年会の6人は31アイスの前で解散した。
イノッチ 「二人だけになってしまいましたね。」サッシーはこういうシチュエーション
      になれているせいか緊張しなかった。
サッシー 「大丈夫。私に任せて。イノッチはこの後予定ある?」
イノッチ 「特に何もありませんけど。」
サッシー 「そんな敬語なんて使わなくていいから、あだ名で呼び合っているのに敬語で
      話すなんて可笑しいでしょ。」
イノッチ 「それもそうですよね。」
サッシー 「またー。そんなにかしこぶらなくていいから。」
イノッチ「癖なんですよ。恥ずかしながら生まれてこのかた彼女がいたことないんで。」
サッシー 「まだ彼女じゃないんだけど。それとも私を彼女としてみてくれるの?」
イノッチ 「いや、あの、そのですね。」
サッシー 「あせってる。可愛い。」
イノッチ 「からかわないでくださいよ。」
サッシー 「まじめ君なんだイノッチは。」
イノッチ 「だって弟がいるだけで女兄弟がいないんで、女性とどう接すればいいのか
      わからないんです。」
サッシー 「イノッチは今いくつ?」
イノッチ 「31歳です。」
サッシー 「じゃあ、私の方が2歳年上なんだ。」
イノッチ 「お姉さんですね。」
                                   つづく