暖かく無関心なホットする人(P君) 48話

 D君は思った。雪の日は、なんてラッキーなんだ。この間の雪と言い、今日の雪と言い
良い事続きだ。彼が玄関で雪を払っていると、ドアが開き桜井さんが入って来た。「あっ、おはようございますOOさん、すごい雪ですね。」と言った。D君は嬉しかった。まるで
好きな芸能人に、そのファンが会うようだった。そのくらい桜井さんはオーラがある。
桜井さんが「こんな凄い雪は東京では珍しいですね。数年前にも大雪がありましたね。
OOさんは、この雪でもインプレッサで来たんですか?」と言うと、D君は「ええ、雪道
は好きで昔は、しょっちゅう雪山のスキー場に行きました。それにインプレッサは雪道に
強いんですよ。」と言った。桜井さんは「それは心強い、僕は雪道に慣れていないので
20kmぐらいでノロノロ来ました。」と照れながら話した。
 礼拝の15分前になると桜井さんは「早く会堂に行かないと誰かに、あの席を取られてしまう。」と言い、二人は会堂に急いで行った。


                                つづく