暖かく無関心なホットする人(P君) 46話

 1月15日(日)、D君は5時に目が覚めたが時計を見ると、まだ5時だったので6時まで
寝ようと思った。6時になり彼は起きた。窓のカーテンを開けると、雪が20cmは積もっていた。彼はワクワクした。久しぶりの雪だ。思えば去年の暮れの教会クリスマスの日
も雪だった。雪の日は何か良い事が起こるような気がする。あの日からV字ダッシュで
底辺から脱出できた。今日も教会で良い事が起こるような気がする。
 彼は予定表どおりに行動した。自分は去年よりキリッとしているような気がする。と
彼は鏡を見てそう思った。彼には目標とする人がいる。それは桜井さんだ。イケメンなのは勿論、あの何とも言えない暖かいんだけど、ある種クールで人に対して無関心で、一緒
にいると安心感と言うかホットする感じ、彼女がいないのが不思議なくらいだ。きっと
彼に対し片思いしている女性がいると思う。が彼は、その人に無関心。不思議な人だ。
 そんなことを思いながら朝食を食べていた。出かける準備ができたので、アパートを
出てインプレッサに乗り込んだ。
                                    つづく