暖かく無関心なホットする人(P君) 45話

 D君は7時30分頃アパートに帰って来た。彼は思った。「食べるだけなんて楽だ。たまには自分に御褒美をあげよう。土曜日の夕食は外食にしよう。」と思った。
 雪は、さっきよりドンドン降って来た。この分だと明日の朝までに20cmは積もるだろう。でもインプレッサは雪道に強い。以前読んだ車の雑誌では、インプレッサは雪道に
強く、雪道をノーマルタイヤで実家に帰った人がいたそうだ。彼は、ホントかなあ?と
思い、念のためスタッドレスタイヤに履き替えた。これなら鬼に金棒だ。雪道を走るためにインプレッサを選んだ。彼はウインタースポーツが大好きだった。1シーズンに10回は
スキー場に行った。お金さえあれば、もっと行きたかった。できれば冬の間だけでも、
スキー場で働きたかった。が、そうすればシーズン以外は仕事が無いと言う事で、現実的
でない事に昔、気づいた。
 彼は今晩は聖書を読まなくていいんだと、まるでマラソンランナーが完走したように、
ホッとして休んでいるようだった。「今晩は早く寝よう。」と彼は思い、シャワーを浴びてから寝た。夜9時だった。


                                  つづく