暖かく無関心なホットする人(P君) 44話

 準備万端6時50分だった。TVでNHKを見ながら朝食を食べた。今日の天気は曇りのち雪、夕方から雪が降るそうだ。彼は雪が降るとワクワクしたので嬉しかった。食べながら
7時のニュースを見た。今日は休みなので、いつもよりゆっくり食べた。でも彼は時間は
守るタイプだった。いつもなら8時が聖書の時間だ。今は7時40分だから、食器を片付けると丁度、8時頃になる。それから聖書を読む時間だ。
 8時ちょうど予定通りだ。今日はエステル記とヨブ記を読もう。彼はエステル記を開いて読み始めると、この書は美しい物語の様だったので、あっという間に読んでしまった。時計を見ると、まだ10時頃だった。ここで一休みしよう。彼はコーヒーとキットカット
を食べた。15分休もうと思った。
 10時15分、「よし時間だ。ヨブ記を読もう。」彼はこれから高い山に登るように自分
に気合を入れた。ヨブ記は初めから不幸の連続だった。子供が親より先に死ぬほど親不孝
なことはない。何としても親より先に死んではいけないと、彼は自分に言い聞かせた。
ヨブは次々に起こる試練に耐え、信仰を持ち続けた。ヨブの友人がヨブに説教したが、彼は自分の正しさを主張した、彼の病は癒されなかった。しかし最後に彼は主に悔い改めた。主はヨブに説教したヨブの友人に怒りの矛先を向けた。ヨブが友人のために主に祈ると、主はヨブの祈りを受け入れた。そしてヨブの病は癒され、病になる前の倍の所有物
を与えられるという祝福を受けた。
 D君はヨブ記を夢中に読んだ。お昼を作るのが、めんどくさかった彼はカップヌードル
でお昼を済ませた。夕食の6時頃、ヨブ記を読み終えた。それから、近所のラーメン屋に
車で行ってタンタンメンを食べた。辛い物が食べたかったからだ。店から出ると雪が降って来た。


                                  つづく