暖かく無関心なホッとする人(P君)2338話

 6時25分、聖書を読む時間だ。今朝読むのはマタイによる福音書14章。国主ヘロデは
イエス様の噂を聞き、バプテスマのヨハネが死人の内からよみがえり、その力が彼の内
に働いていると思っていた。ヘロデ王は兄弟ピリポの妻ヘロデアと不倫関係にあった。
そのことを注意したヨハネはヘロデ王に逮捕され刑務所に閉じ込められた。ヘロデは
ヨハネを殺害したかったが、群衆はヨハネを預言者だと認めていたので、そうはできなかった。しかしヘロデの誕生日祝いに、ヘロデアの娘が踊りを披露した。それを見た
ヘロデは大変よろこび、欲しいものは何でも上げると約束してしまった。その娘は母親に
そそのかされ、バプテスマのヨハネの首が欲しいとヘロデ王に願った。王は心を痛めたが
列席の人々の前で誓ったこともあって、約束を撤回できず、牢屋の中でヨハネの首をはねさせた。----その首を持って来させ少女に与えたので、それを母親のところに持って行った。
 イエス様はその話を聞いて、一人で小舟に乗って寂しい所に行かれた。----群衆は
その噂を聞いて方々からイエス様を追いかけて来た。主は病んでいる人たちを見て深く
憐れんだ。夕方になったので弟子たちは群衆を解散させようとしたが、イエス様は弟子達に、「あなたがたが、あの人たちに何か食べる物を上げなさい。」と言った。しかし弟子たちがパン5個と魚2匹しかないことを告げると、イエス様はそれを手にして天を仰いだ
。それらを祝福してパンを割いて群衆に与えた。パンと魚はどんどん増え群衆は満腹した
。女と子供を除いた男5000人もいた。パン切れの余りを集めると12籠もあった。


                                     つづく