暖かく無関心なホットする人(P君) 32話

 午後3時になった。D君は5分前からスターバックスで待っていた。そこに走って桜井さんが来た。「ハアハア。よかった、間に合って、言い出しっぺが遅刻じゃね。」と言ったら、ガッキーと里香さんも好きな服を買えたのか、ニコニコしながら帰って来た。4人が
揃ったところで、店内に入って行った。店内は幸せそうなカップルが多かった。今日は
1月8日だから、お年玉とか沢山もらった若者が多いのだろう。彼らは奥の方のテーブルに座った。D君は、この店のコーヒーは豆を多く使っているせいか好きだった。彼らが
座ってから、すぐコーヒーなどを持ってきた。それらを飲みながら、D君は桜井さんに言った。「この間、桜井さんは創世記は奥が深いですよ。」と言っていたのを思い出しました。それでお聞きしますが、創世記では時々、我々という方々が出てきますが、これは誰なんですか?」桜井さんは「するどいですね。何年も教会に来ているクリスチャンでも、そのことに気が付く人は少ないです。それは、いいところに気が付きましたね。この方々は父なる神様、子なる神様(イエス様)、聖霊様の三人です。Dさん、アダムが造られたとき、神様が「我々に似るように、我々のかたちに、人を造ろう。」と言ってアダムを造りました。と言う事は神様はアダムに似ていると言う事です。これをヒントに聖書を読むと理解しやすいですよ。」と、わかりやすい説明をしてくれた。まるで受験生を丁寧に教えてくれる大学生の個人教師みたいだ。桜井さんは本当に頼りになる。と思った。


                               つづく