暖かく無関心なホットする人(P君)  33話

 午後4時頃なった。桜井さんは「そろそろ帰りますか?」と言うと、みんなOKした。
プリウスに乗り込み5分ぐらいで教会に帰って来た。教会に帰ると二人の女性は言った。
「桜井さん、ありがとうございました。」D君も「ありがとうございました。」と言って
インプレッサに向かって言った。
 D君はインプレッサの乗り込むとエンジンを掛けエアコンを強にした。彼は桜井さんのおかげで楽しい日曜を過ごすことが出来た。まだ4時ちょっと過ぎだ。寒いからアパート
に早く帰って、部屋を暖めよう、と彼は思った。
 アパートに帰り速攻でエアコンのスイッチを入れた。温度計を見ると8度だった。そう言えばスターバックスで桜井さんは「今日は日曜日です。Dさん、エジプトを出てカナン
の地を目指したイスラエルの民は、砂漠の旅の時、毎朝、天から降るマナと言うパンを食べ命を繋いでいたのですが、日曜日だけはマナが降りませんでした。日曜日は安息日だからです。それに似たように今日、家で聖書を読んでも、わからないでしょう。今日は礼拝の時のメッセージを思い出して下さい。」と言っていたので、聖書を読みたい気持ちを抑えて今日は読まないでいよう、と彼は思った。


                                 つづく