暖かく無関心なホットする人(P君) 23話

 彼は昼食を食べ終えると、民数記を読み始めた。民数記はレビ記と違って、ストーリー
が面白かったせいか、一気に読んだら午後5時ごろ読み終わった。こんなハイペースで
聖書が読んで良いのだろうかとも思ったが、とにかく一度、聖書を全部読もうと思った。
聖書のあらすじを知らないと青年会で話について行けない。
 夕飯はインスタントラーメンにゆで卵とほうれん草を入れて食べた。時間があったので
申命記を読もうと思った。申命記も34章と、まあまあの長さだ。でも11時ごろまでには
読めるだろう、と彼は思った。
 申命記を読めば、いよいよモーセに導かれたイスラエルの民は、カナンの地に入る。
申命記は最後の仕上げのようで、すこしレビ記に似ていたが、レビ記ほど退屈でなかった。11時ごろ読み終わった彼には一種の満足感があった。それからシャワーを浴びて寝た。
                                つづく