暖かく無関心なホッとする人(P君)1242話

 午後7時、聖書を読む時間だ。今晩読むのは出エジプト記12章。主は最後の最大最悪な
災いをエジプトに下すことにした。主はモーセとアロンに「この月を年の始まりの月と
しなさい。そしてイスラエルの全国民に告げて言え。今月の10日に、それぞれの祖父の
家ごとに羊一頭を用意しなさい。その家族だけで羊一頭が食べきれないなら、その家の
隣人と、食べる分量に応じて分け合う。羊の場合は無傷の1歳の雄でなければならない。
~今月の14日まで、それをよく見守る。夕暮れに、その羊を殺害し、その血を集め、
その羊を食べる家の2本の門柱と鴨居(住宅内部の出入り口にある柱と柱を繋ぐ木材)に
その血を塗る。その夜その肉を火で焼いて、種を入れないパン(イースト菌を入れないのだから、これはパンではなく、ただの小麦粉をパンの形にして焼いたもの。)と苦菜と
一緒に食べる。羊は頭も足も内蔵も必ず火で焼くこと。それを翌朝まで残してはならない
。翌朝になる前に火で焼いて処分しなければならない。それを食べるときは、腰の帯を
引き締め、靴を履き、手に杖を持ち、急いで食べる。これが主の過ぎ越しの生贄。
わたし主は運命の夜、エジプトの全地を行き巡り、人間と、その家畜の初子を殺害する。
殺害された子羊の血を塗った家は、その家は殺害を過ぎ越す「しるし」。リーダーが
以前言っていたことを思い出した。「この子羊の血というのはイエス様の血のことです。
そして、その血を塗った家を見た主は、その家を過ぎ越した。同じようにイエス様の血
を崇める人は主から罪赦された人と見てもらえるので、「罪のむくい」から過ぎ越して
もらえる。」と言っていた。~その夜、パロをはじめ、その家臣、全エジプト人の家庭
に不幸なことが起こった。それまで元気だった幼子が、突然死んでしまったからだ。
彼らは狂ったように泣き叫んだ。エジプトの全家庭でのことだった。パロは、その夜
モーセとアロンを呼び寄せた。「おまえたちもイスラエル人も立ち上がって、私の民の
中から出て行け。~」エジプト人は、このままだと我々も皆死んでしまう。と思い、
イスラエル人をエジプトから強制的に追い出した。それでイスラエル人は小麦粉を練って
まだパン種を入れてない、こね鉢を着物に包み肩に担いだ。~イスラエル人はラメセス
からステコに向かって出発した。その数、徒歩の壮年男性だけで約60万人。
イスラエル人がエジプトに滞在していた期間は430年だった。
                                    つづく