暖かく無関心なホットする人(P君)986話


 午後7時30分、D君のインプレッサはリカちゃんを家に送り届けてから、アパートに
帰って来た。🚙 室温30度、彼はエアコンを26度に設定してONにした。それから台所
でインスタントコーヒー ☕ を作り一休みした。コーヒーを飲みながら、リカちゃんが最後に言った言葉を考えていた。「「結婚を前提に付き合ってほしい。」という男性は
NG、つまりそう言う人は自爆し、彼女の考える結婚候補から脱落していく、ここに彼女の考える候補者が3人いたとする。彼女は悩んでいたかもしれない。自爆した彼の事が
少しは気になっていたかも知れない。でも出会ったのはつい最近、もっとよく彼の事
が知りたかったところに、あの発言、彼女はそれ以上彼の事を知ることが出来ないまま
決断を迫られた。彼女は困った。多分、彼女は可愛くて美人で彼女にしたいな。と
思っている男性が彼女の周りに何人かいたことを彼は知っていた。彼は早くしないと他の
誰かに彼女を取られてしまうだろう。と思い、焦ってNGワードを口にしてしまったんだろう。ここがモテない男性の失敗しやすいところだ。話を戻すと彼女は残りの2人の中から選ばなければならない。ここで選ばれるのはどちらが距離が近いかということだ。
一人は彼女と、ため口で話す仲、彼女も彼といる時は無防備で気を使わないで済むから
楽だった。もう一人は非の打ち所がない人で、彼女も自然と彼といる時は敬語になり、
緊張してしまう。彼も彼女の事がいいな。と思っていても距離がお互いに縮まらない。
この二人の内、どちらが彼女に選ばれるか、もうわかるだろう。多分その先、どんどん
距離の差は開いて行き、焦らないで粘った先の人が勝つだろう。」D君も焦らないで粘った人だった。
                                    つづく