暖かく無関心なホットする人(P君)828話

 午後5時50分、D君は会社から真っ直ぐアパートに帰って来た。部屋に入ると冷蔵庫
から牛肉、玉ねぎ、人参、にんにく、ピーマン、ハウスジャワカレー辛口を出した。
ジャワカレーの辛口がどのくらい辛いのか、食べてみたかった。「最近、辛口が出たのかな。前は無かったような気がする。それに、もっと辛いジャワカレースパイシーと言うのがあるそうだが、聞くところによると「これは食べ物じゃない、メチャクチャ辛い、汗が噴き出す。」と言っている。まず辛口でクリヤして、物足りなかったら買おうと思う。
でも辛口で限界かも知れない。」と思った。彼はまずカレー用の鍋にサラダ油を引き火で熱し、牛肉を炒めた。そこに洗って切った玉ねぎ、人参、にんにく、ピーマンを入れ、水でヒタヒタにして強火で煮、一番硬い人参が柔らかくなったので火を止め、辛口のルウだけ入れた、いつものように作るとオリジナルの辛さがわからないからだ。次からアレンジしていけばいいと思った。同時進行でご飯を炊いた。
 午後6時20分、彼は楽しみにしていたジャワカレー辛口を食べてみた。「ううん、確かに辛いが、この辛さでギリギリだな。」と思った。
                                    つづく