暖かく無関心なホットする人(P君)811話

 午後12時5分、リーダーは前の方の席に行って、今日のお弁当の当番を松山さんに頼んでいる。D君はリーダーに「これで少し落ち着けますね。僕たちの結婚準備は大体出来ましたので、時間の許す限りリーダー達の結婚準備の手伝いをさせて下さい。」と言うと
「ありがとう、D君達は先輩だね。」青年会の皆は会議室に移動した。
 午後12時35分、松山さんが皆の注文したコンビニ弁当を買ってきた。皆が注文品を取りに来て、席に戻った。リカちゃんがお茶を用意した。
 午後12時38分、リーダーが代表して食事の感謝の祈りをした。皆が食べ始めると、
イノッチが「おめでとうございます。桜井さん、今日まで全然わかりませんでした。」
剛君も「どうしてそんなに冷静でいられるんですか?」と言った。D君は「リーダーは100%上手くいくことがわかったからだよ。ガッキーが素直に気持ちを表してくれたのが幸運だった。20代の女性は素直に自分の気持ちを表してくれるけど、30代になるとまず自分が傷つかないように結婚したくないふりをしてしまう人もいる。そうするとどうなるかというと、第1のハードルがとても高くて、それを飛び越えるのは無理だと思った男性
は、付き合う事を諦めてしまう。「よくハードルが高くて」っていうよね。ガッキーは
そうじゃなくて、第1ハードルを例えるなら50cmとか歩いてでも越えられるように低く
設定したんだ、それリーダーにも聞こえる大きい声で「私も里香みたいに早く結婚したい。」言ったのがよかった。その言葉をキャッチしたリーダーは今がチャンスと思い、
勇気を出してプロポーズしたからOKがもらえたと思うよ。結婚ってのは、まず女性が
結婚したいサインを出さないと男性は近づいて来ない。それでハードルが低かったら
男性は積極的になると思うよ。」
                                    つづく