暖かく無関心なホットする人(P君)804話

 午後7時10分、インプレッサはリカちゃんの家に着いた。「リカちゃん、午後7時10分
だけど、夕食は終わってるかな?」「家の夕食は午後6時からだから、もう食べ終わっていると思う。」「じゃあ帰っても大丈夫だね。」「うん大丈夫、今日は疲れたでしょ、
よく休んでね。おやすみ、また明日。」「おやすみ。」D君はアパートに向かって行った

 午後7時40分、車はアパートに着いた。部屋の照明を全部ONにした。部屋に入ると
まるで誰かの部屋に入ったような、ホテルのような、これは女性がウキウキ、ワクワクする部屋のようだった。彼はまたコーヒーが飲みたくなり、インスタントコーヒーを作って、食堂から部屋のインテリアを見ながらブラックコーヒーを飲んだ。つい今日何杯
コーヒーだろうかと思い出してみた。朝食の時、教会のコーヒーブレイク、うどん屋の
自動販売機、ケーキ屋デートの時、アリオの夕食の時、で今。ということは6杯目だ。
ちょっと多いかも知れないが、いつも頭が冴えているようで、今まで無事故無違反で
ゴールド免許だ。コーヒーは知的な酒と言われているし、酒タバコのように、そうは
体に害は与えないだろう。と思った。
                                    つづく