暖かく無関心なホットする人(P君)796話

 午後7時、聖書を読む時間だ。今晩読むのは創世記7章、7章はノアの箱舟の記事だ。
ノアは主が命じられた通りの寸法の箱舟を造り、その中に動物園のような部屋を作り、
清い動物7つがいずつ、清くない動物7つがいずつを入れた(足のひずめが2つに分かれている動物は反すう(食べたものを再び胃袋から出して口の中で噛む事)するので清い動物
とされている。(牛、羊など)、鳥も7つがいずつ箱舟に入れた。計算してみると箱舟は
細長い立方体で、全長132m、高さ13.2m、幅22m、細長い3階建てのマンションを想像
すると解りやすい。箱舟は言葉の通り箱型をしていた、普通の船と違い目的とする港に
向かって進路を変える必要はなかった。ただ水の上に浮かんでいればいいのだから、動力
も舵も要らなかった。ただ沈没を避ける事だけ注意すればよかった。後のコンピューター
での研究の結果、この箱舟の全長、高さ、幅のバランスが海に浮かべた時、暴風雨や高波
にも強く、沈没しない最高のバランスだと解った。箱舟の内部は動物園のようだったと
思う、象のような大きく重い動物もいた事だから、1階は動物の部屋、2階は鳥の部屋、
3階はノア家族の部屋だったんじゃないかと思う、あくまでイメージだが。それと大量のエサと水とノア家族の食料。雨は40日40夜降り続き、巨大な箱舟は地上から離れ水の上に浮かんだ。不安になった人々は箱舟の入口のドアを打ち叩き「俺が悪かった。どうか
このドアを開き箱舟に乗せてくれ。」と叫んだが、もう手遅れだった。19節には「~どの高い山々も、すべておおわれた。」と書いてある。この時の場面をイメージしてみると、はじめのうち人々は「長く降り続ける雨だなあ。」と思っていたが雨が降り止まないのを見て、高い山に避難した。この時の場面をイメージして見ると、まさに地獄だ。
山の頂上に集合した人々は寒い雨に遭いながらどんどん水かさが増していき、力尽きた人から、溺死していった。ノアが箱舟を造っていたとき、さんざん彼らはノアをバカにした
。「ノアじいさんはとうとう頭がおかしくなった。それを止めないで手伝う家族も家族だ
、こんな丘の上に変な形の細長い巨大な建物を造っている。ノアじいさんに言わせると
「これは箱舟だ。完成したら、みんなに知らせるから、その時は乗ってもいいよ。」と
言ったが彼らは嘲笑い、誰も乗ろうとしなかった。
                                    つづく