イエス様は「あの説」の事をどう思っているのか?

 前回は、ローマ帝国の政府がエジプト人をクリスチャンにするため
に「あの説」を作ったことを説明しました。今回は神様の方から見た
「あの説」の事を書きたいと思います。
 イエス様は父なる神様のことをどのように考えていたのだろうか?
神様を一人とするか?三人とするか?一人に、ひとまとめにするか?
人はいろいろ考えますが、当事者のイエス様は本当のことを知ってい
ます。
 まず創世記1章ですが、パウロはコロサイ1-15~18とへブル1-2~3で
、父なる神様が万物に先立って子なる神様(イエス様)を御造りにな
り、父なる神様が、この子なる神様(イエス様)を万物の相続者と定
め、子なる神様(イエス様)が、この世界を創造された。
そして、万物は御子によって御子の為に造られた、と書きました。
 会社に例えて言ってみれば、社長が高齢になったので、その子供が
後を継いで新社長になり、旧社長は会長に退き、その持ち物すべてを
新社長に託し、すべて好きなように使ってくれ、と丸投げするような
ことです。それで創世記1章につながるわけですが、「初めに、神が
天地を創造された。(創世記1-1)」の神とは子なる神様(イエス様)
のことです。 
 イエス様は父なる神様から独立し、自分の意志で万物を創造した。
ただ人間を創る時だけ、あとの二人の神と相談し「我々に似せて人を
創ろう。」と言いました。だから基本的には子なる神様(イエス様)
は父なる神様に相談しない、独立した神様でした。地球を創るとき、
聖霊様(神の霊)に協力してもらいました。
 でも福音書を読めば分かるように、イエス様ですら再臨が何時で
あるか知りません。その時は父なる神様しか知らない、と書いてあり
ます。また、イエス様がヨルダン川で洗礼を受けるとき、父なる神様
は天上に、子なる神様(イエス様)は地上に、聖霊様はハトのような
姿で天上から地上のイエス様のもとに来ました。同時に、この三者は
違う場所に現れました。ゲッセマネの園でイエス様が十字架を避けら
れるように必死に祈りましたが、父なる神様から冷たく拒否されまし
た。十字架上でも、どうして私を見捨てたのか?と言いました。
 これらの出来事から総合的に判断すると、イエス様は基本的には
父なる神様に頼っていましたが、二人は全く別の人で別の体、別の心
を持っていました。ですからこの二人は別人格です。
 父なる神様は、ある時はノータッチで冷たくイエス様に接しました。
これを「あの説」の、三つにまして一人の神と、いつも離れない一人
の神とするなら、その神の精神は三つに分裂して、体も分裂していて
メチャクチャな神様です。このことは神様を侮辱しています。
 だから「あの説」を正当教義として支持している人は本当に聖書に
あった出来事を事実として読んでいるのでしょうか?


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               (2016/6/27の時点でのこと)