暖かく無関心なホットする人(P君) 713話

 午後5時45分、D君は会社から真っ直ぐアパートに帰って来た。彼は部屋に入り冷蔵庫
から豚肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、ピーマンを出した。今晩はドライカレーにしようと思った。明後日、リカちゃんの家の夕食の前に予行練習しておきたかった。カレー
と違う所はカレーはニンニクを入れるが、ドライカレーはジャガイモを代わりに入れるところだ。カレーにジャガイモを入れると芋が崩れてルウに溶け出し味が薄くなってしまう
、これはお店のカレーにはジャガイモが入っていないところから出たアイデアだ。
ドライカレーではジャガイモが崩れる心配がないので使える。彼は玉ねぎ、じゃがいも、
の皮をむき、じゃがいもの芽を取り除いて細かく切って、にんじん、ピーマンも切って
それらを洗ってから、豚肉も切った。フライパンに油を引き、火で熱し、豚肉、玉ねぎ、
じゃがいも、にんじん、ピーマンを炒めた。それらに火が通ったら、昨日の残りの少し
硬めのご飯を入れた。SBカレー粉を大さじ2杯、SB食品ガラムマサラ大さじ1杯を入れ
かき混ぜた。彼が味見してみると、「少し辛いがドライカレーをリカちゃんパパに披露
するのは初めてだから問題ないだろう。」と思った。
 午後6時30分、夕飯のドライカレーを食べた。
                                    つづく