暖かく無関心なホットする人(P君) 661話

 午後5時15分、D君は会社の仕事が終わり、駐車場に向かう途中リカちゃんに電話を掛けた。「ブルルル、ディーン。」「リカちゃん、いいこと考えた。」「えー、なに。」
「今度の日曜日の午後の事だけど、教会の帰り皆でイオンに行くでしょ。で、最初イオン
のスターバックスでお茶するでしょ、そのとき少しリーダーとガッキーに刺激を与えた方がいいと思うんだ。だって僕たち婚約しているんだから、もっとイチャイチャしてもいいと思うんだ。」「2人の前で?」「そうだよ。」「ちょっと恥ずかしい。」「大丈夫だよ
。」「どうするの?」「もう暑いくらいだから、オレンジジュースを1つだけ頼んで2人
でストローで飲むとか。」「なんか中高生のカップルみたい。」「東京タラレバ娘を見ていて、20代の女性は冒険するけど、傷ついたりしてそのうち30代になると、まず自分に
保険をかけて自分は結婚する気が無いようなふりをするでしょ、そうすると男性側とするとガードが堅い女性、高嶺の花と想えて、アタックしてもどうせダメだろうと思ってしまう。でなくて、男は度胸、女は愛嬌の方が男性側としても女性に近づきやすい。男だって
ふられたくないよ。僕だってリカちゃんに、いきなり近づいたんじゃなくてグループ交際
して、リカちゃんに脈があると思ったから、デートを重ね、婚約にこぎつけたんだ。
だからリーダー達にもお互いに結婚したい気持ちがあるんだから協力したいんだ。僕たち
を見ていれば刺激されると思うんだ。」
                                    つづく