暖かく無関心なホットする人(P君) 371話

  D君は会社から真っ直ぐアパートに帰って来た。台所のレンジの上に置いてある
カレーの入った鍋を火で温めた。「昨日のカレーでも美味しかったから、今日はもっと
美味しくなっているはず。カレー屋のマスターは毎日こんなことを考えているんだな。」
と彼は思った。彼は食べた。今まで中で一番おいしいかも、今度は牛肉で作ろう。と思った。
 午後7 時、聖書を読む時間だ。今晩読むのはルカによる福音書16章だ。16章はラザロ
と金持ちの話だった。
                                   つづく