暖かく無関心なホットする人(P君) 368話

 午後5時15分、D君は会社の仕事が終わり、駐車場に向かう途中、リカに電話した。
「ブルルル、ブルルル、はい加藤です。」「リカちゃん、ディーンだけど。」
「あっ、ディーン。」「なんか、この方がしっくりするね。」「そうだね。」
「なんかハリウッドスターみたいだね。ついでにリカちゃんも呼び名かえる?」
「うん、正式に婚約発表したらリカでいい。だって小さい頃から皆にリカちゃんって
呼ばれているのに、いい歳して、今度結婚する人が、OOちゃんじゃかっこ悪いよ。」
「だよね。話は違うんだけど今度の土曜日の午前中、剛君のところでギターセッションすることになったよ。」「そうなんだ。剛君が、こっちの教会にきてから2年ぐらい経つけど、最初の頃は無口でほとんど話さなかったけど、ディーンが来てから性格が明るくなった。ディーンのこと兄貴みたいに思っているんじゃない。ギター仲間で、大学の時バンド
を組んでいたのも共通するし。」「そうだね。だから土曜日が楽しみだ。」
                                   つづく