暖かく無関心なホットする人(P君) 342話

 午後5時15分、D君の会社の仕事は終わり、駐車場に向かう途中リカに電話した。
「ブルルル、ブルルル、はい加藤です。」「リカちゃん、D太郎だけど。」「コーチ。」
「あの、ちょっと思ったんだけど、今度、リカちゃんはキーボードを買うでしょ。で、
ガッキーはドラムセット買うのかな?」「そのことなんだけど、今晩、彼女に電話で
いつ買うのか聞いてみようと思うの。」「そうか。早く、用意してくれるといいけど。
彼女はミクタムの曲を知っているって言ってたよね?」「そう、彼女の家では、よく
ミクタムのCDの曲が流れているんだって。」「じゃあ練習が始まったら、すぐ参加できるよね。」「うん。」「剛君もギターが趣味って言ってたよね?」「彼は、かなりギター
が弾けるそうだけど。」「それは一緒に弾くときが楽しみだね。」
 午後6時、彼はアパートに着いた。彼は冷蔵庫からキャベツと豚挽肉を出して、同時に
ご飯も炊いた。「ロールキャベツの中身のが牛肉だと、確かに美味しいけど、ちょっと
高いな。牛挽肉はハンバーグの時だけにしよう。」と思いながら、ロールキャベツを
作った。彼は夕食を食べた。
 午後7時、聖書を読む時間だ。今晩読むのはルカによる福音書9章、9章は5つのパンと
、2匹の魚で男だけで5000人の人を養う奇跡の記事。祈るためにペテロ、ヤコブ、ヨハネ
を連れて山に登り、祈っている時にイエス様の姿が変わり、モーセとエリヤと話し合っていた、記事。ひきつけの霊に捕らわれた子供が癒される記事。などだった。


                                   つづく