暖かく無関心なホッとする人(P君)5806話

 2023年12/ 3    
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D君は少し疲れていた。が、それと同時にホッともしていた。それが何かと言うと、
11月23日教会の礼拝が再開される前に、教会牧師館に一人で出向いて、牧師と一対一で
マタイによる福音書23章問題について、思い残すところなく会話出来たからだろう。
 あの会話で今まで誰もできなかった、マタイによる福音書23章問題の、解決策の筋道を
付けることが出来た。それはまるで殺気だった8月の蜂の巣を見つけたはいいけど、誰も
怖くてできない蜂退治に、一人で向いて蜂退治スプレーを噴射するようだった。でも、
考えてみれば蜂退治スプレーの溶液は、蜂を眠らせる作用があるので、それを蜂に噴射した
後なら蜂の巣に近づいても反撃できない。そのように、たとえ相手が牧師であろうと聖書的なことなら、牧師も反論できないで大人しく聞くしかない。それを新参者のジャーナリスト僕だからできた。ジャーナリストは腑に落ちないことを見過ごすことができない。
 新参者と言っても初めて教会に来てから7年も経っているけど。皮肉なことに教会に来てから月日が経てばたつほど、このマタイによる福音書23章問題から目を背ける人が多い。
リーダーでさえこの問題に一切かかわらなかった。知ってか知らないか?多分気ついてはいたんだろうが。
 とにかく教会の礼拝が再開される前に、このことを牧師と個人的に話せたのはよかった。
これで今日からまた再開される礼拝が楽しみだ。他の信徒は唖然とするだろうが。
                                     つづく