暖かく無関心なホットする人(P君) 255話

 午後4時30分、彼らは東急ハンズを出た。「リカちゃん、ちょっと早いけど、この辺りで夕食を食べよう。何を食べたい?」「さっきハンバーグの話をしていたら、ハンバーグ
を急に食べたくなっちゃった。」「いいよ。じゃあ近くの洋食屋で決定。」
 午後4時35分、彼らは近くの洋食屋に着いた。「僕の長年の経験上、古い店と言うのは
たいてい美味しい、なぜなら歴史があるということは、その店のファンがいると言う事だ
。それに綺麗な店より、ちょっと年期が入った店の方が美味しい。それは店の外観にお金
を掛けるより、味に強いこだわりを持つ腕のいいシェフがいて、何より美味しい物を作ろうという熱意が感じられる。」「なるほど、コーチはグルメですね。そう言われてみると
明日行くケーキ屋も、外観は地味でパッとしないけど、味で勝負しているという感じ。
この店も地味だから、きっと美味しいと思うな。」
 午後4時40分、彼らの頼んだハンバーグ定食が運ばれて来た。「おいしそ。」彼らは
下を向いて無言で祈った。「じゃ、いただきますか。」。。。。。。。。。。。。。。
「やっぱり家庭の味と全然違うね。挽肉が。」「そうですね、ハンバーグは子供から大人まで人気がありますから、力の入れ方が違う。多分この店には牛肉を挽肉にする機械が
あるので、美味しいハンバーグを作れるんだと思います。」。。。。。。。。。。。。。


                                  つづく