暖かく無関心なホッとする人(P君)4597話

13:50 D君は午後、小説を書くことにした。


    「正樹、初めて教会に行く(クロスロード)」104話


 正樹は昨日に続いてヨハネによる福音書19-31から読み始めた。   その日は備えの日
(金曜日)であったため、ユダヤ人たちは安息日に(その安息日は大いなる日であったので
)、死体を十字架の上に残しておかないように、脛を折ってそれを取りのける処置をピラト
に願った。それで、兵士たちが来て、イエスと一緒に十字架に付けられた第一の者と、もう
ひとりの者との脛を折った。しかし、イエスのところに来ると、イエスがすでに死んでおられるのを認めたので、その脛を折らなかった。しかし、兵士のうちの一人がイエスの脇腹を
槍で突き刺した。すると、ただちに血と水が出て来た。(これは脇腹にある心臓に突き刺さり、そこから死んだ人間の血液は凝固し、血清(淡黄色の液体、水のよう。)と血餅(血の
塊、真っ赤。)に分離する。よって脇腹から血と水が出たと言うことは、この時点でイエスは完全に死んでいた証拠。)それを目撃した者(ヨハネ)が証しをしているのである。その
証しは真実である。その人が、あなたがたにも信じさせるために、真実を話すということを
よく知っているのである。この事が起こったのは、「彼の骨は一つも砕かれない。」という
聖書の言葉が成就するためであった。また聖書の別のところには、「彼らは自分たちが突き刺した方を見る。」と言われているからである。
                                     つづく