暖かく無関心なホッとする人(P君)4573話

10:18 D君は教会の礼拝の代わりに、小説を書くことにした。


    「正樹、初めて教会に行く(クロスロード)」105話


 正樹は続けてヨハネによる福音書18-1から読み始めた。    イエスはこれらのことを話し終えられると、弟子たちと共に、ケデロンの川筋の向こう側に出て行かれた。そこに園
があって、イエスは弟子たちと一緒に、そこに入られた。ところで、イエスを裏切ろうとしていたユダもその場所を知っていた。イエスがたびたび弟子たちとそこで会合されたからで
ある。そこで、ユダは一隊(ローマの軍隊の1単位で600人)の兵士と、祭司長、パリサイ人
たちから送られた役人たちを引き連れて、灯火と松明と武器を持ってそこに来た。イエスは自分の身に起ころうとするすべてのことを知っておられたので、出て来て「誰を捜すのか?
」と彼らに言われた。彼らは、「ナザレのイエスを。」と答えた。イエスは彼らに「それは
わたしです。」と言われた。イエスを裏切ろうとしていたユダも彼らと一緒に立っていた。
イエスが彼らに、「それはわたしです。」と言われたとき、彼らは後ずさりし、そして地に
倒れた。そこで、イエスがもう一度、「誰を捜すのか?」と問われると、彼らは「ナザレの
イエスを。」と言った。イエスは答えられた。「それはわたしだと、あなたがたに言ったでしょう。もしわたしを捜しているのなら、この人たちはこのままで去らせなさい。」それは
、「あなたがわたしに下さった者のうち、ただのひとりをも失いませんでした。」とイエス
が言われた言葉が実現するためであった。シモン・ペテロは剣を持っていたが、それを抜き
、大祭司のしもべを撃ち、右の耳を切り落とした。そのしもべの名はマルコスであった。
そこで、イエスはペテロに言われた。「剣をさやに収めなさい。父がわたしに下さった杯を
、どうして飲まずにいられよう。」
                                     つづく