暖かく無関心なホットする人(P君) 212話

 2月25日(土)朝6時、D君は起きた。室温17度、「渋谷ハチ公前で10時待ち合わせ」と言うメモを彼は見た。「10時待ち合わせか。ここを9時に出れば十分間に合うな。」
そう思いながら彼は朝の支度をした。それから、この間買った青いセーターと革ジャン
を着た。ボトムスはブルージーンズにした。あと普段は履かない白いスニーカーを履く
ことにした。それから台所に行って、お湯を沸かし、沸騰したのでポットのお湯を入れ替えた。コーヒーと、いつものメニューも作った。
 7時、NHKニュースを見ながら、朝食を食べた。食べながら「いままでファッションに
あまり興味が無かったが、今日行く渋谷で若者が、どんな服を着ているか知っておくことは勉強になる。自分は若者ではないけど、年の割に若く見られるから、黙っていれば似合うかもしれない。渋谷でリカちゃんと服を買えたらいいな。」と彼は思った。


                                   つづく